ツマ、会社に行く。
今日は健康診断があった。
血液検査も含め、個人的に病院で受けるのは高いし面倒くさがって行かないため、体を無理矢理引きずって会社に行った。
久しぶりにみんなの顔を見たら、素直に嬉しかった。早く、戻りたいなと思った。
ツマの職場は障害者支援施設。ツマは、職員だ。
なぜ、職員になったのか?それは―。
ツマの兄弟は障害者。幼い頃からそうなので偏見なんてない。そして、本来ツマがなりたかったのは看護師だった。色々とあってその夢は叶わなかったが、まだまだ世間的に“弱者”となってしまう彼等を助けたかった。うつを抱えながらも、支えたかった。だから、この職場を選んだ。
利用者さんは、皆とても優しい。毎日のように色々とあるが、楽しい。そして、ツマ自身をも成長させてくれる。
だか、職員にはうつのことを話してあるが、利用者さんには話さない。まるでそんな雰囲気も出さないしフランクに明るく接するので、誰もツマがうつだと思っていない。
それは、利用者さんとの“依存”を避けるためだ。身体障害だろうが、精神障害だろうが、私たち職員の役割は“自己の力で立つ”ための支援。
上から見ていては見逃してしまうだろうサインも、言葉の本意も、プライベートと分けないと見えてこない。相手と真っ直ぐ向き合うから真剣になる。その人の恐怖、不安、困難なことを見つけ出し、手を引いてあげるのではなくそれを乗り越えるにはどうすればいいかを考えて、その一歩を支える。
ただ、ツマの場合それが職場でも家でも真面目にやってしまうので、自分の事が置き去りになってしまうのだ。アンテナが立ちすぎる。オーバーワークになってもなお、周りを優先させてしまう。
肝心なのは、おそらくバランス。良い意味でのテキトーさ。
旅立った利用者さんと後々、「あの時実は、私もうつだったんだ」なんて笑い話が出来ればいいな。みんなの顔を見ていたら、そう思って少し元気が出た。
でもまだツマは、体が思うようにならない。職員としてけっこうな重労働の力仕事や長距離運転もあるので、中途半端には出られない。
しっかり動けるようになったらまた、一緒に働こうねと心の中で呟いた。
帰宅後、すぐにグッタリ・・・
この落差なんとかならないだろうか。
簡単に夕食を作り、コドモたちと少し接した後、動けなくなった。
オットちゃんにお風呂を任せる。
ちょっと反応が冷たい。ごめん、今日は無理しました。焦っているわけじゃない、けど、なんとか動けて会社にも行けた、家事も出来たというこの小さい達成感だけは笑顔で認めてほしいんだけどな・・・。
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